...それはまた木蔦(きづた)のからみついたコッテエジ風の西洋館と――殊に硝子(ガラス)窓の前に植えた棕櫚(しゅろ)や芭蕉(ばしょう)の幾株(いくかぶ)かと調和しているのに違いなかった...
芥川龍之介 「悠々荘」
...」お蔦を見向いて面(おもて)を撫でると...
泉鏡花 「婦系図」
...と云った――お蔦の方が...
泉鏡花 「婦系図」
...お蔦が物指(ものさし)を当てた襦袢(じゅばん)の袖が見えたので...
泉鏡花 「婦系図」
...お蔦さんが煩らっていらっしゃる事は...
泉鏡花 「婦系図」
...葉の赤くなった蔦葛がそれに絡まっていた...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...心張棒をとって振ってみる)お蔦 あッ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...蔦(つた)の葉には赤らみが殖(ふ)え...
本庄陸男 「石狩川」
...小角力は傘もさゝずに濡れて行き蔦雄男親纏(まとゐ)のやうに遊ばせる同神楽堂飴屋の傘へ釣を垂れ同第三句...
正岡容 「大正東京錦絵」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...仙太 お蔦、それをまた……...
三好十郎 「斬られの仙太」
...だけどもあの人を怒らしちまふと、蔦屋はおろか、此の土地に私達居れなくなつてしまふんだよ...
三好十郎 「地熱」
...「美しい蔦だね」と意味ありげにお言いになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「この蔦(つた)はぜひ分けて貰いたいですな...
室生犀星 「童子」
...蔦之助は、鷹(たか)の石打ちの矢を一本とって、弓弦(ゆづる)につがえ、馬上、横がまえにキラキラと引きしぼる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...はたしてこの矢(や)あとが蔦之助の矢かどうか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...三ツ指と泣き顔に、庄次郎は、鬱々(くさくさ)して、「お蔦は、どうしているか」しきりと、会いたくなった...
吉川英治 「松のや露八」
...くすりと、ふいに、お蔦が笑った...
吉川英治 「松のや露八」
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